イベントや展示会、商業施設などで視覚的に強い印象を残す演出装置が求められる中、注目されているのが「3D Phantom※」と「ミストスクリーン」の2大演出デバイスです。
どちらも“空中に映像が浮かぶ”という一見似た特徴を持ちますが、技術的な仕組み、見え方、活用方法には大きな違いがあります。
本記事では、それぞれの技術背景や特徴、活用シーン、メリット・デメリットを徹底的に比較し、空間演出の目的に合わせたベストな選択肢を提示します。
特に、私たちはミストスクリーンの開発・製造を手がけるメーカーとして、現場で得た知見も交えながら解説いたします。
※「3D Phantom」は、株式会社Life is Styleの商標登録です。
3D Phantomは、扇風機のような羽根に高輝度LEDを埋め込み、高速で回転させることで、LEDが残像を描き、空中に映像が表示されているように見せる技術です。
LEDファンディスプレイ、3DホログラフィックLEDファンとも呼ばれます。
ミストスクリーンは、超音波振動で発生させた超微細な水の粒子(直径数ミクロン)が空中に漂う“スクリーン”となり、そこにプロジェクターの光を当てて映像を浮かび上がらせる演出装置です。
当社では、このミストスクリーンを独自開発し、国内外の多数イベントや展示会で導入いただいております。
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比較項目 |
3D Phantom |
ミストスクリーン |
映像の明るさ |
◎ 昼間でも視認可能 |
△ 照明の調整が必要 |
映像の浮遊感 |
◯ 擬似的な奥行き感 |
◎ 本当に空間に浮かぶ印象 |
音 |
△ 回転音がある |
◎ 静音性が高い |
安全性 |
△ 羽根に触れると危険 |
◎ 触れても安全 |
使用場所 |
◎ 屋内・屋外対応可 |
△ 主に屋内向き |
演出のインパクト |
◯ 目を引く |
◎ SNS映え・没入感ともに強い |
導入コスト |
◎ 比較的安価 |
△ 導入規模によって変動 |
拡張性 |
△ 独立機能中心 |
◎ 映像・音・光との連動演出が可能 |
目的 |
おすすめ装置 |
理由 |
限られたスペースで映像を目立たせたい |
LEDファン |
壁掛けや狭い空間に最適 |
ブランド体験を演出したい |
ミストスクリーン |
空間そのものを活用し、印象に残す演出が可能 |
SNSで拡散される演出を作りたい |
ミストスクリーン |
「映える」「珍しい」「幻想的」で拡散力が高い |
常設サイネージとして使いたい |
LEDファン |
設置・メンテナンスの手間が少なく運用しやすい |
一時的なイベントで観客を惹きつけたい |
ミストスクリーン |
出現と消失の演出で“見たい”欲求を喚起 |
アパレル系のPRでLEDファンとミストスクリーンのコラボが実現しました。どちらも非常に目立つのでお客様の目に止まり、多くのお客様に写真や動画を撮影していただきました。(中央の炎がLEDファン、両サイドの炎がミストスクリーン)
※動画は設営途中の様子です
【撮影時の注意点】
この動画のように、カメラの標準設定ではLEDファンの映像をうまく撮影することができません。シャッタースピードを1/60以下、フレームレートは24fpsに設定し、露光を調整してから撮影すると上手に撮ることができますのでぜひやってみましょう。
3D Phantomが「情報を目立たせる道具」であるとすれば、ミストスクリーンは「感動体験を創出する舞台」です。
特に企業の展示会やブランドイベントでは、ただの映像よりも「記憶に残る体験」が重視されます。その点において、空中に浮かぶミストの映像は、初見の来場者にとってまさに“想定外のインパクト”をもたらす装置です。
演出の目的が「記憶に残すこと」「ブランド価値を上げること」であるならば、ミストスクリーンは間違いなく選択肢の一つとなります。
当社では、ミストスクリーンの企画・開発から設置、コンテンツ制作までワンストップでサポートしています。
など、豊富な実績をもとに最適なプランをご提案可能です。
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