ミストスクリーン コラム

【徹底比較】3D Phantomとミストスクリーン 〜空間演出の主役はどっち?〜

イベントや展示会、商業施設などで視覚的に強い印象を残す演出装置が求められる中、注目されているのが「3D Phantom」と「ミストスクリーン」の2大演出デバイスです。

どちらも“空中に映像が浮かぶ”という一見似た特徴を持ちますが、技術的な仕組み、見え方、活用方法には大きな違いがあります。

 

本記事では、それぞれの技術背景や特徴、活用シーン、メリット・デメリットを徹底的に比較し、空間演出の目的に合わせたベストな選択肢を提示します。
特に、私たちはミストスクリーンの開発・製造を手がけるメーカーとして、現場で得た知見も交えながら解説いたします。

※「3D Phantom」は、株式会社Life is Styleの商標登録です。

 


◆ 3D Phantomとは?仕組みと特徴

3Dphantom

出典元:https://phantom-3d.net/

3D Phantomは、扇風機のような羽根に高輝度LEDを埋め込み、高速で回転させることで、LEDが残像を描き、空中に映像が表示されているように見せる技術です。
LEDファンディスプレイ、3DホログラフィックLEDファンとも呼ばれます。


技術的特徴

  • 羽根に取り付けられた複数のLEDが、高速回転と同期しながらフレーム単位で点灯・消灯
  • 人間の目の“残像効果”を利用して画像を構成
  • 映像は基本的に2Dコンテンツだが、中央を基準に回転するため「奥行き感」を演出できる

よく使用されているシーン

  • 家電量販店やショッピングモールの販促什器
  • 店頭ディスプレイとしての製品紹介
  • 展示会での動的サイン
  • ナイトクラブやライブ演出など

メリット

  • 小型・軽量で設置の自由度が高い(壁掛けも可能)
  • 映像の明るさが強く、昼間でもはっきり見える
  • デジタルコンテンツの切替が容易(アプリで制御可能)
  • 消費電力が比較的低い
  • 複数台設置でより大きな映像を表示できる

デメリット

  • 羽根の回転音が大きいものもあり、静かな環境には不向き
  • 正面以外の角度からは映像が歪みやすく視認性が落ちる
  • 安全面での配慮が必要(高速回転する羽根に触れると危険)
  • あくまで“平面映像の擬似立体化”にとどまる
  • 残像を利用しているのでカメラで撮影するとうまく撮影できないため、カメラの細かい設定が必要

◆ ミストスクリーンとは?幻想と没入を生むテクノロジー

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ミストスクリーンは、超音波振動で発生させた超微細な水の粒子(直径数ミクロン)が空中に漂う“スクリーン”となり、そこにプロジェクターの光を当てて映像を浮かび上がらせる演出装置です。

当社では、このミストスクリーンを独自開発し、国内外の多数イベントや展示会で導入いただいております。

技術的特徴

  • 超音波で生成されたミストは、粒子が非常に細かく、まるで「空気と水の間」にあるような不思議な質感
  • ミストの動きに自然な揺らぎがあり、静的なスクリーンとは異なる“命のある映像”を作り出せる
  • 映像は透過するため、後ろの人や背景がぼんやり見えることで空間との一体感を演出

主な活用事例

  • 展示会ブースの集客装置(映像演出×話題性×名刺交換のトリガー)
  • 企業イベントの製品発表やステージ演出
  • プロジェクションマッピングと組み合わせた芸術インスタレーション
  • デジタルアートや体験型展示での“没入空間”演出

メリット

  • 空中に“実体のないスクリーン”が出現し、幻想的で非日常的な体験が可能
  • 観覧可能な角度が広く、複数人が同時に鑑賞可能
  • ミストに手を差し込んだり、センサーと連動させたインタラクティブ演出も可能
  • 安全性が高く、風や水滴による直接的なダメージもなし
  • 「ミストを通り抜ける」「触れる」という体験ができる
  • ミストに映像が映っているだけで幻想的なので映えスポットとなり、SNSにアップされやすくなる
  • 複数台並べることで100インチ以上の大きな映像を投影することができる

デメリット

  • ミストは風に流されやすいため、屋外では風の影響を受ける
  • 明るすぎる環境では映像が見えにくくなる(照明コントロールが必要)
  • 映像コンテンツには工夫が必要(背景は黒、色はコントラスト高めが推奨)

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◆ 3D Phantomとミストスクリーン 機能比較

比較項目

3D Phantom

ミストスクリーン

映像の明るさ

◎ 昼間でも視認可能

△ 照明の調整が必要

映像の浮遊感

◯ 擬似的な奥行き感

◎ 本当に空間に浮かぶ印象

△ 回転音がある

◎ 静音性が高い

安全性

△ 羽根に触れると危険

◎ 触れても安全

使用場所

◎ 屋内・屋外対応可

△ 主に屋内向き

演出のインパクト

◯ 目を引く

◎ SNS映え・没入感ともに強い

導入コスト

◎ 比較的安価

△ 導入規模によって変動

拡張性

△ 独立機能中心

◎ 映像・音・光との連動演出が可能

 


◆ 3D Phantomとミストスクリーン どちらを選ぶべきか?目的別活用ガイド

目的

おすすめ装置

理由

限られたスペースで映像を目立たせたい

LEDファン

壁掛けや狭い空間に最適

ブランド体験を演出したい

ミストスクリーン

空間そのものを活用し、印象に残す演出が可能

SNSで拡散される演出を作りたい

ミストスクリーン

「映える」「珍しい」「幻想的」で拡散力が高い

常設サイネージとして使いたい

LEDファン

設置・メンテナンスの手間が少なく運用しやすい

一時的なイベントで観客を惹きつけたい

ミストスクリーン

出現と消失の演出で“見たい”欲求を喚起

 

◆LEDファン×ミストスクリーンのコラボ例

アパレル系のPRでLEDファンとミストスクリーンのコラボが実現しました。どちらも非常に目立つのでお客様の目に止まり、多くのお客様に写真や動画を撮影していただきました。(中央の炎がLEDファン、両サイドの炎がミストスクリーン)

 

 

※動画は設営途中の様子です

【撮影時の注意点】
この動画のように、カメラの標準設定ではLEDファンの映像をうまく撮影することができません。シャッタースピードを1/60以下、フレームレートは24fpsに設定し、露光を調整してから撮影すると上手に撮ることができますのでぜひやってみましょう。


◆ 結論:映像の「質感」と「体験性」でミストスクリーンが選ばれる理由

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3D Phantomが「情報を目立たせる道具」であるとすれば、ミストスクリーンは「感動体験を創出する舞台」です。

特に企業の展示会やブランドイベントでは、ただの映像よりも「記憶に残る体験」が重視されます。その点において、空中に浮かぶミストの映像は、初見の来場者にとってまさに“想定外のインパクト”をもたらす装置です。

演出の目的が「記憶に残すこと」「ブランド価値を上げること」であるならば、ミストスクリーンは間違いなく選択肢の一つとなります。


▷ミストスクリーンに関する ご相談・導入事例はこちら

当社では、ミストスクリーンの企画・開発から設置、コンテンツ制作までワンストップでサポートしています。

  • 展示会での集客数を10倍にした事例
  • 企業イベントでSNS拡散数が10倍になった演出
  • インバウンド観光客向けの映像アトラクション導入例

など、豊富な実績をもとに最適なプランをご提案可能です。

 

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