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畜舎の衛生管理に超音波噴霧が選ばれる理由|鳥インフルエンザ・豚熱 衛生管理の現場から

作成者: SEIKO GIKEN|Jun 17, 2026 6:37:56 AM

家畜の健康維持と畜産業の効率化

 

農場経営者が今、衛生管理に向き合わざるを得ない理由

鳥インフルエンザや豚熱(CSF)の発生ニュースは、毎年秋冬になると各地から報告されます。農林水産省は現在も鳥インフルエンザ・豚熱・アフリカ豚熱の合同防疫対策本部を設置し、継続的な注意喚起と飼養衛生管理基準の遵守を全国の農場に求めています。

一度発生すれば、殺処分・移動制限・出荷停止という経営への深刻なダメージは避けられません。規模の大小にかかわらず、畜産農家にとって農場の衛生環境を高い水準で維持し続けることは、今や経営上の最重要課題のひとつです。

しかしながら、「毎日の清掃や消毒に限界を感じている」「人手が足りず衛生管理が十分に行き届かない」という声を、現場の農家から多く耳にします。

この記事では、こうした課題に対する一つの手段として、畜産現場で導入事例が広がりつつある超音波噴霧システムを活用した空間衛生管理についてご紹介します。

 

農場の衛生管理はなぜ難しいのか

畜舎特有の環境がハードルを上げている

鶏舎・豚舎・牛舎などの畜舎は、動物の生息空間であるために特有の環境条件を持っています。

高温多湿で有機物(糞尿・飼料・敷料)が豊富な環境は、細菌や微生物が増殖しやすい条件が揃っています。また飼養密度が高いほど、わずかな衛生管理の綻びが広範囲に影響を及ぼすリスクがあります。

さらに畜舎は構造上、天井・壁面・床の隅・換気ダクト周辺など、人の手が届きにくい箇所が多数存在します。毎日の清掃・消毒で対応できる範囲には物理的な限界があるのが現実です。

### 飼養衛生管理基準への対応が求められている

農林水産省は家畜伝染病予防法に基づき、飼養衛生管理基準を定めています。この基準では、消毒設備の整備・定期的な清掃と消毒の実施・野生動物の侵入防止など、農場に求められる衛生管理の水準が細かく規定されています。

基準への適合は義務ですが、それを日常的に維持し続けるための仕組みづくりが、多くの農場にとって実務上の課題となっています。

 人手不足という現実

日本の畜産業における労働力不足は深刻です。清掃・消毒・給餌・記録管理など日常業務が多岐にわたる中で、衛生管理に十分な人員を割くことが難しい農場も少なくありません。

「やらなければならないとわかっている。でも手が回らない」——これが多くの農場経営者の本音ではないでしょうか。

 

 

 超音波噴霧システムとは

超音波噴霧とは、超音波振動子(トランスデューサー)の振動エネルギーによって液体を4〜5μm(マイクロメートル)という超微細な粒子に変え、空気中に拡散させる技術です。

一般的な動力噴霧器やスプレーと異なり、以下のような特性があります。

超微細粒子による広域への均一拡散
粒子サイズが極めて小さいため、空気中に長時間漂い、畜舎の隅々まで均一に届きます。人の手が届きにくい天井付近・壁面の隙間・換気ダクト周辺なども含めた空間全体をカバーできます。

静音設計で家畜へのストレスが少ない
超音波噴霧器はほぼ無音で動作します。家畜は音に敏感なため、騒音による不必要なストレスを与えにくいことが畜産現場での大きなメリットです。

タイマー・自動制御との組み合わせ
タイマーや湿度センサーと組み合わせることで、人が常に立ち会わなくても一定の噴霧を継続できます。夜間や早朝など人手が少ない時間帯も含めて、24時間体制の空間管理が可能です。

加熱しないため薬液を変質させない
加熱式の噴霧器と異なり、超音波方式は液剤を熱で変質させることなく噴霧できます。次亜塩素酸水などの機能水を噴霧する際に適した方式です。

 

 

 畜舎への導入で期待できること

空間衛生環境の継続的な維持

超音波噴霧システムを稼働させることで、畜舎内の空間に対して継続的なアプローチが可能になります。清掃・消毒が難しい空間の高所や隙間も含めて、噴霧粒子が届く範囲にわたって衛生環境の維持をサポートします。

悪臭(アンモニア)の低減

次亜塩素酸水を噴霧することで、畜舎内のアンモニアをはじめとする臭気成分を化学的に分解し、悪臭を低減する効果があります。アンモニア濃度の低下は、家畜の呼吸器への負担軽減にもつながります。

※悪臭対策についての詳細は
「鶏舎・豚舎の悪臭問題を根本から解決|次亜塩素酸水の空間噴霧が選ばれる理由」もご参照ください。

 

 作業の省力化・自動化

タイマー制御による自動噴霧で、スタッフの手動作業を大幅に減らすことができます。人手不足に悩む農場にとって、衛生管理業務の一部を自動化できることは、日常業務の負担軽減につながります。

飼養衛生管理基準への対応強化

空間噴霧システムの導入は、農林水産省が定める飼養衛生管理基準への取り組みの一環として位置づけることができます。記録・管理体制と合わせて整備することで、基準への適合状況を強化することができます。

 

 

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煙霧消毒との違い・組み合わせ方

畜産現場では、従来から「煙霧消毒」が実施されてきました。煙霧消毒は消毒薬を2〜3μmの細かい粒子にして畜舎内に充満させる方法で、出荷後の空舎期間などに実施される「仕上げの消毒」として広く定着しています。

超音波噴霧システムは、この煙霧消毒と役割が異なります。

 
  煙霧消毒(従来の消毒薬) 超音波噴霧システム(次亜塩素酸水)
実施タイミング 空舎時(家畜不在が原則) 常時(有畜のまま稼働可)
目的 仕上げの空間消毒 日常的な空間衛生管理・消臭
自動化 難しい(都度設定) タイマー・自動制御が可能
騒音 動力源による音あり ほぼ無音
人・動物への配慮 使用中は退避が必要 適切な濃度・使用方法のもとで有畜・有人のまま使用できる
実施タイミング 空舎時(家畜不在が原則) 常時(有畜のまま稼働可) 目的 仕上げの空間消毒 日常的な空間衛生管理・消臭 自動化 難しい(都度設定) タイマー・自動制御が可能 騒音 動力源による音あり ほぼ無音 人・動物への配慮 使用中は退避が必要 適切な濃度・使用方法のもとで有畜・有人のまま使用できる

 

次亜塩素酸水だからこそ「有畜のまま」使える

従来の畜舎消毒に用いられてきた消毒薬(グルタアルデヒド製剤など)は、人体・家畜への刺激が強いため、噴霧中は人も家畜も畜舎の外に退避させる必要があります。このため煙霧消毒は原則として空舎時にしか実施できず、「飼養期間中の日常的な空間管理」には使いにくいという制約がありました。

一方、次亜塩素酸水は以下の特性から、家畜がいる状態のまま空間噴霧を継続できる素材として活用されています。

  • 株式会社LSIメディエンスによる急性吸入毒性試験(ジアリフレ80ppm・ラット)において、毒性変化なしが確認されている

  • 超音波噴霧器で空間噴霧した際の**塩素ガス濃度が環境基準(0.5ppm)を下回る**ことが確認されている

  • 噴霧後は速やかに水に戻るため、残留による影響が少ない

  • 無音に近い超音波噴霧器との組み合わせにより、家畜へのストレスを最小限に抑えながら稼働できる

これにより、空舎時の煙霧消毒では手が届かなかった「飼養期間中の日常的な空間衛生管理」という領域を、超音波噴霧システムがカバーする形になります。

両者は対立するものではなく、組み合わせることで補完関係になります。
空舎時の煙霧消毒で徹底的な消毒を行い、日常の飼養期間中は超音波噴霧システムで継続的な空間衛生管理を行う——という使い分けが、現場での実践的なアプローチです。

※次亜塩素酸水の空間噴霧による畜舎の衛生管理ついて、詳しくは
「家畜の健康維持と畜産業の効率化」もご参照ください。

 

 

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次亜塩素酸水などの機能水噴霧に対応した耐塩素コーティングを採用し、過酷な畜舎環境での長期使用に耐える設計になっています。タイマー制御や自動化にも対応しており、農場の規模・用途に合わせた設置が可能です。

 

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導入後のミスマッチを防ぐためにも、まずはデモ機でのお試しをおすすめしています。

 

 

ご相談・お問い合わせ

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